施設紹介

繁殖育成施設

繁殖育成施設で維持されているカニクイザルは施設開所時に導入された個体を元に繁殖し、世代が更新されている。繁殖方法としては排卵時期に雌雄を同居する方式を基本として採用している。およそ165日の妊娠期間の後に出生した仔ザルは、母親哺育あるいは人工哺育で生育する。健康の維持・管理は非常に重要であることから、毎朝全ての個体の状態を観察するとともに、定期的な健康診断として血液、微生物など様々な検査が行われ、個体ごとの健康および繁殖関連データはコンピューターシステムにより管理されている。

繁殖育成
人工哺育
健康診断(聴診)

医科学実験施設

遺伝子治療、高次脳神経、長寿科学研究などの非感染実験に対応した施設である。動物実験が行われる動物飼育区域には、fMRI 装置、レントゲン撮影装置、超音波診断装置、解剖台、手術室など広範な医科学研究に対応した設備が設置されている。また、サル類に投与する細胞、DNA、試薬などを準備することが可能な実験室区域も付属している。

手術室
レントゲン室
fMRI 装置

霊長類感染症実験施設

インフルエンザ、結核、エイズ、プリオンなどの BSL2 および BSL3 感染実験に対応した高度感染症実験施設である。個別飼育用の陰圧アイソレーターケージや対面型解剖台、感染対策用のスーツタイプ防護服、薬液シャワー室や超高気密扉などが設置されている。また高性能ヘパフィルターにより空気は換気され、排泄物・排水等は 136°Cで滅菌処理されている。このように、本実験施設は研究者・技術者および外部への感染微生物の暴露および漏出といったバイオハザード対策が徹底的に講じられた施設として運用されている。

対面型解剖台
超高気密扉
排水滅菌処理装置